「てんねん」にも下心

菜の花畑

こんにちは。
お元気ですか。

弊社の近くの菜の花畑です。
葉の緑の上に濃い黄色が盛り上がっています。
その向こう側に民家、そして青い空。
平和な風景。
自然ってすごい。
ここで深呼吸すると、生きて喜びを実感します。

(・・・おっ!やばい。蜂を吸い込んだ・・・)

さて、先週、図書館で見つけた本です。
15年前の発行本で「ホメるが勝ち!」酒井順子著(講談社文庫)
面白い文章がありましたので引用させていただきます。
軽い気持ちで読んでみてください。

昨今、ギャルボメをする時に頻繁に使用される言葉に“天然ボケ”があります。この天然ボケが人気の理由も“自分より賢くない女の子が好き”という男子の気持ちを表すものなのです。が、残念なことに、本物の“天然ボケ”という女性は、実はいないのです。その事実を女性は知っているのですが、男性は百パーセント知らないのです。“天然ボケ”と言われている人達は、男性の前でボケてみたらとてもウケが良いので、知らず知らずのうちにボケ続け、ボケの鍛錬を積んだ結果、本来の性質をおおいかくすまでになった人のことです。すごいテクニシャンです。・・・つまりすべてのボケは人工ボケであり、それも“天然”だと男性に思わせるのは、ひとえにテクニックによる。まぁそんな仕組みを男性が知る必要はないと思いますが・・・


エッセイストでもある著者は、以上のように申していました。
ふた昔前の“カマトト”ですかね。
小生の年齢になると、それはもう織り込み済みでして
“天然ボケ”に下心があってもOKのような気がします・・・。
もちろん“自分より賢い女性”も同様にOKです。
日本には清少納言以来、女性による風刺エッセイの伝統があります。
酒井順子さんの作品、他に色々あるようで読んでみたくなりました。

  今日の仕事は「天然流」  額装の㈱アート・コアマエダ(店主)