こだわり派

見上げれば秋の空。
めっきり涼しくなりましたね。
こんにちは。

中国には、こんな言葉があります。
「渇しても盗泉の水は飲まず」
盗泉は、盗んだ水ではなく山東省に実際にある泉の名前です。
孔子はこの水を決して飲まなかったという。
「盗む」という文字を拒絶したのです。
つまり、こだわったのですね。

手前どもの工房にもこんな話があります。
「おぅっ、素晴らしい!」
「これで完成だ」と、「完成宣言」を出した額装品に
妥協してくれない人達がいます。
弊社の工房の「こだわりスタッフ達」です。


出荷前にクレームを付けてくることがあります。 
気になるところをもう一度修正するというのです。
これは、まだよいのですが、
また、ひと手間かけて完成度を高めるという時もあります。 
彼らの「頑固」と「こだわり」には、コストという感覚がありません。
コスト厳格派の小生等とは、たまに衝突します。
どちらが正しいかは、ここでは判定できませんが、
現状では、頑固スタッフが優勢です。


弊社工房でのクオリティーは、
この「こだわり派」の頑固に支えられています。
これは、認めます。

しかし、この経費増は、「コスト厳格派」の必死の努力によって維持されています。
と、ここは、まあ、どちらも頑張っているということで、収めたいと思います。
秋空の下、今日も力を合わせて頑張ります。


額装の㈱アート・コアマエダ(店主)