ならぬことはならぬ

こんにちは。

最近は春と秋が短くなって、
冬と夏が長くなってきたような気がしています。
まだ5月ですが本当に厳しい暑さですね。

お元気ですか。

「米国から送られてきた額縁が壊れてしまいました」
「気に入ってるので、まったく同じ額縁を製作してほしい」

というご依頼をいただきました。

「コピーは簡単ですが他にもこんな方法もございます・・・」

と、お伝えさせていただきましたが、
お客様は「同じ額縁」を強く希望されています。

さて、困ったでござる。
「ならぬことはならぬ」場合もあります。

業界には掟があります。
「コピー製作は道義に反する」と言う考え方。
創作額縁を得意とする手前ども職人としては、
コピーはされるのも困りますが
自分たちがコピーをする訳にもいきません。

法律的に詳しいことはわかりませんが、
あくまで職人の良心として。

しかしですね。
お客様の意にできるかぎり添いたいのも本音。
そこで、折衷案としてまったく同じ形ではなく、
「模様は異なりますが、良く似た仕上げのもの」
「全体の雰囲気は変わりません」
と言う事でご納得いただきました。

急いで作業に着手せねば。
外国の額縁の場合、金箔を貼った後の着色の処理方法が異なります。
下地の塗料も異なります。
これは弊社職人も熟知しています。
いつもの手順で、それらを考慮しながら製作を進行させていただきました。

木部の土台

木部の土台も完成し特徴のあるデコレーションも写真のように完成しました。

赤い塗料

白い胡粉を塗って丁寧に磨きをかけ基本色の赤い塗料を吹き付けてあります。
次は金箔を貼る段階です。
またご報告いたします。

もう一件、ボクシングの試合ことです。
ゴールデンウイーク中の5月3日(日)世紀の一戦。

5階級制覇した47戦全勝のフロイト・メイウエザー(米)と
6階級制覇の57勝5敗2引き分けのマニー・パッキャオ(フィリッピン)

ファイトマネーも破格ですが、特別席120万円のチケットも凄いですね。
両選手、いずれもテレビで見たことがありますが素晴らしいです。
これは、見逃せません。
この時間帯に家族サービスの計画が持ち上がったらどうしよう。

今日は、昼前から気温が、グングン上昇してきました。
水分補給を忘れず、ご自愛くださいませ。

  額縁から大好きなボクシングの話に  額装屋の㈱アート・コアマエダ(店主)