ならぬことは・・・[Ⅱ]

こんにちは。
高温の日々が続いています。
お元気でしょうか。

前々回の額装の続きになります。
あの後、まずは金箔を貼りました。
これはいつもの慣れた工程です。

金箔張り

その上に特殊なイブシを施しますと、
最初のモデルの額縁と同じ雰囲気に落ち着きました。
作品を入れてみて多少の微調整を行いましたが、
これも想定の範囲内。
無事に終えることができました。

繰り返しますが壊れたものと同じデザインではございません。
作品をセットしますとご覧のように完成。

完成額縁

職人として面目躍如の一瞬です。
ありがとうございました。

ところで・・・。
永谷園のお茶づけ海苔には、
香ばしいあられのような物が入っていますよね。
お茶漬けにあられ・・・?

食感としては硬めでプチプチと違和感があります。
あれが大好きという人もいらっしゃいますが。
あれは何の為に入っているのでしょう?
職場で話題になったのですが誰も知りません。

そこで、調べてもらったところ・・・。

実は「おこげ」の代用なのだそうです。
聞いてみれば「なるほど」と納得ですが、
職場内では、小生も含めて誰も知りませんでした。
今は炊飯器の時代ですが、
カマドご飯には本来「おこげ」がつきものでした。

(京都料理の小粒あられやかきもちが入ったぶぶ漬けがヒントになったとも言われています。このあられには吸湿性があるために乾燥剤として利用でき、ノリなどが湿気を帯びるのを防ぐという効果もあるそうです。)

戦国時代、いざ、これから戦場へ・・・の出陣前には、
必ず「湯漬け」つまり茶漬けの原型でお腹いっぱいにして臨んだそうですね。
油を含んだ食べ物のほうが、スタミナがつきそうですが、
それよりも消化が良いので、戦場では気合が入ったのでしょう。

では、皆様お元気でおすごしください。
今日の夕食は、さらさらとお茶漬けをいただきたいと思います。
天ぷらもいいかな・・。 

     食欲の五月 額装の㈱アート・コアマエダ(店主)