クラッキング

おはようございます。
今朝は特に寒く感じました。

お元気ですか。

このところ、外出する度に選挙カーに出会います。
誰に一票を投じるかで、小生はかなり悩んでいます。
一人ひとりが責任を持って決めるのが民主主義の基本。
日本の将来を考えて、乾坤の一滴で投票したい。
そんなところです。

苦し紛れに「えい、やーっ!」と、
コインの裏表で一票を投じるような「適当」は、
今回はしないつもりです。

さてと、本題の額縁の話です。
昨日の仕事の一部をご案内させていただきます。
額縁の表面処理にはいろいろな手法がありますが、
その中の「クラッキング」という技術のご紹介をいたします。
コンピュータネットワークに繋がれたシステムへ不正に侵入すること
などにも使われる単語ですが、ここではまったく異る話です。

石油化学でいう「接触分解」のことです。
性質の異なる塗料を重ね塗りすると、
化学反応により表面が割れてきます。
これを利用します。
塗料の濃度と塗り重ねのタイミングで、
ひび割れの大きさを変えることができます。

あまり彫りが大きく目立つほどになるとワニ革の感じになります。
しかし、これはフレームには似合わないと思います。

クラッキング

このあたりを良しとします。

その表面に着色をして「イブシ」をかけますと写真のようになります。

クラッキングいぶし

なかなか個性のある額縁に仕上がります。
いかがでしょうか。

これらの技法は、しっかりと伝承していきたいものです。

今日も寒くなりそうです。
お体大切に寒い冬を元気に乗り切りましょう。

 額縁技術の伝承塾 額装の㈱アート・コアマエダ(店主)