スペイン・マラガ在住の長縄先生個展

関東もいよいよ梅雨明けです。

こんにちは。お元気でお過ごしのことと思います。

スペインに居住しヨーロッパで活躍中の長縄眞兒先生が、今月名古屋で油彩展を開催。明るく鮮やかな色彩と大胆なタッチで描かれた美しいヨーロッパの風景や花など、生命力あふれる新作ばかり約20点が展観されます。

長縄眞兒 油彩展

スペインからの贈り物
第2回 長縄眞兒 油彩展
松坂屋名古屋店8階美術画廊
7月20日(水)~25日(月)
10時〜19時30分 最終日は16時閉場


1980年。その頃のスペインは、フランコが死んでからまだ5年ほどで古き良き時代がそのまま残っていた。大都会以外では、電話も車も持っている人は本当に少なかった。人々は素朴で親切で、パリから来た私にとっては心温まる別天地だった。私は、13歳で絵描きになると決め、脇目もふらず絵を描いてきた。日本を出るとき(男児志を立てて郷関出ず 学もしならずんば死すとも帰らず)そんな気持ちだった。ところが、ここアンダルシアの人々は、とにかく陽気で「一寸の光陰軽んずべからず」としかめっ面をしている私を放っておかなかった。「飲め、食え、遊びに行こう」と、もう何でもかんでも楽しくいこうじゃないか、と引っ張り込む。スペイン語は、わからなくてもとにかく楽しかった。

そんなことで、冬の間の旅のつもりがずるずると居続け、結婚までして、とうとうそのまま居ついてしまった。空、それは、とにかく青い。時にはコバルトブルーほどに濃く見えることさえある。強烈な夏の太陽には肌がチクチクする。マラガにおける生活姿勢の変化、眩しい光、これらが私の絵に強く影響していることは想像に難くない。

アンダルシアは、私を(空を得た鳥)のように解放してくれた。

マラガにて 2016.6 しんじ ながなわ

  

小生は15年ほど前にスペインで、長縄眞兒先生にお世話になったことがあります。まさに日本人のマスクをかぶった、陽気なスペイン人の様でありました。しかし現代日本人が、忘れかけている「侍」のハートを未だに持ち続けている画家です。

またお会いできるのが楽しみです。

誰かが言ったように「天はじっと見ている。機嫌よくしていると何事もうまくいくもの」なのかもしれません。 

  額装の㈱アート・コアマエダ(店主)