作品のオーラと額装

今回は古典額装のお仕事をご依頼いただきました。
こんな時、職人達の目は、ひときわ輝きます。

作品の色調とタッチをよ~く観察します。
個性を受け止めます。
やがて額縁の輪郭がイメージできます。
今回も担当者は、数種類考えました。

提案とお客様のご希望が、最終合意。
今回は、櫛形模様(くしがたもよう)の額縁です。
特別寸法のオールドスタイル。

まずは、特徴のある櫛型の形状をつけます。

櫛形の形状を作成中
そして、大きい模様をコーナーに乗せます。

コーナー模様
形を修正してから下塗りを済ませて、金箔を貼ります。

仕上がり
最後に作品が最大限活きるようにと、トーンの調節をします。
ごらんのようになりました。

櫛形模様額装
古典額装ですから、それぞれの工程に熟練が必要です。

これで作品のオーラを引き出すことができたのでしょうか。
私たち職人達の修行は、まだまだ続きます。

  額装道を今日もひたすら歩む 額の㈱アート・コアマエダ