名僧のごとく。

先日、凄い詩を見つけました。

さくらふぶきの下を ふららと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです

死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と

「さくら」 茨木のりこ より抜粋


何度か繰り返して読んでいるうちに解ったのです、私にも。

死(純粋なエネルギー)の状態にあるほうが人間としては、常態だと。
それが量子化(物質化)して、肉体を持った存在として生きている。
これは、まさに奇跡。
生は、悠久の宇宙の歴史の中でまさに蜃気楼のようにはかない瞬間なのかもしれません。
だからこそ「いとしき」なんでしょう。

毎日が、せかせかと過ぎていきます。
自分のような怠惰な性分を修正するのは大変ですが
この「いとしき」時を無駄にしては、もったいない。
限られた時間の中、それを意識して生きていかねばなりません。

今も世界のどこかで戦争が行われています。
昨日も自爆テロがありました。 
とんでもない。
もったいないではありませんか。
いとしき蜃気楼ですもの。

 今週も元気で額装の仕事ができることに感謝 
 額縁の㈱アート・コアマエダ