従順ならざるアクリル その(1)

展覧会場で、思うこと。

会場で、ライトの照射を受け、アクリルが額縁から外れている光景を見る事があります。
他社の商品であっても悲しい気持ちになります。アクリルの膨張と収縮。厄介な問題です。
又、額装する立場から申しますとフレームは、細い方が、技術的に難しいですね。 
どこのメーカーも細い額縁の対応には、慎重です。

そんな中、常識を超えた限界ギリギリの額縁が販売されていました。
身幅(正面幅)が、なんと3.1ミリの金属フレーム。
商品名をトップ3.1といいます。
写真の額装に多く用いられています。
金属縁の技術では、トップメーカーの㈱安田精工の製品です。

「かかり」がほとんど無い為、アクリルのサイズは100分の1ミリの精度が要求されます。
アクリルは、常温にキープされた倉庫に保管されています。
この精密裁断は、このメーカーでしかできません。
展示会場では、5℃から40℃の温度変化にも耐えることができるとのこと。
間違いなく優れものです。

しかし価格は、やや高めです。

参考上代
大衣:509×393 6,590円
太子:379×288 4,840円


大きさは、三三サイズ(606×455)以下の限定となります。
色は、チタン色と黒色の二色だそうです。
美しい平型シャープなフレームです。

お薦めいたします。

  他社の製品ですが問題児のアクリルを解決!  額縁屋の㈱アート・コアマエダ