心から尊敬できる日本人②

こんにちは。
寒さの再来です。
一度暖かくなった後の冷気は、きついですね。

先週に続けます。

「洪庵」のその後ですが、幕府の奥医師(この時代では、医者としての最高位)に招かれることになります。このこと自体、目もくらむほどに名誉なことだったのですが、長く断り続けるのでした。しかしイヤイヤながら遂には、それに従いました。

その翌年に彼は、亡くなってしまうのです。
実に呆気なく。

しかし、彼の偉大さは、弟子達を通じ自分のたいまつの火をよりいっそう大きくした人であり、やがては、その火の群れが、赤々と燃え上がり、日本近代を照らす大きな輝きになったのでした。

「後世の私達は、洪庵に感謝しなければいけない」

と、この章は、締められていました。

ここからは、現代に飛躍します。日本画家の緒方洪章(おがた ひろあき)氏は、その(5代目)玄孫にあたります。東京芸大大学院修了後、日動画廊、銀座和光などで個展多数開催、現在画壇でご活躍中。ペン画で確固たる世界を拓いておられます。

額装のお手伝いをさせていただくことがありますが、ユーモアにあふれた温厚で素晴らしい先生です。

先生曰く。
「東大医学部の教授であった父に会いに行くには、どうしても解剖学教室の前を通らねばいけなかった。小さい頃の印象ってとても大きいものでしょう。僕は、絶対に医者には、ならないと思いましたよ」

この寒さが終わった後には、
恐怖の花粉の季節がやってきます。
皆様、ご自愛ください。
小生は、本日「マスク」を購入しました。

 準備OKの額縁屋㈱アート・コアマエダ  店主