株主総会と禅問答

運よく当日は、晴れました。
汗を拭きながら足早に会場へ到着。
5分の遅刻。
これはいかんぞ。
静かに最後列へ着席。
小さい声で、ごめんなさい。

最初に周りをみわたす。
総会屋らしき人達の位置を確認をしようと
本能的に眼を凝らす。
おうっ!
今回は、姿が見えません。

・・・なんだ。

議長が淡々と業績の経過を述べる。
株主配当金。
今後の経営の戦略。
役員人事。
予定どおりに議事は進行する。

いよいよ質問。

厳しい質問もあった。
議長は、懇切丁寧に説明をしていた。
まさに誠心誠意。
心の中で「がんばれー!」と叫んでしまった。

私は、誠心誠意にはまったく弱い人間なのである。

言葉ではなく表情や姿から感じました。
経営者の苦悩をです。
大きい会社もたいへんだなーって。

帰りは、顔見知りの印刷会社のN社長と
冷たいそばの大盛りをたいらげた。
それがまた、うまかったのです。
蕎麦湯を飲みながら禅問答の世界へ。

会社って誰のものでしょう?

当然株主のものです。
いや、社長のものでしょうね。
それって従業員ってことも考えられませんか。
やっぱり 皆のものかな。
消費者も含めて。
うーん。

N社長もいい人なんです。

強い日差しの下を二人で駅まで歩きました。
本当に暑い。

結論は、もう どうでもよくなっていました。
             
       事あるごとに禅問答    額縁の㈱アート・コアマエダ