楽して学んだ「経済学」

おはようございます。
暑い日や寒い日が変則的に攻めてきます。

お元気ですか。

世界的なベストセラー。
「みすず書房」から発売されている日本語版「21世紀の資本」。
著者はトマ・ピケティ氏。
かなり分厚いので、小生の能力で読破するにはどれ位かかるか・・・。
挑戦してみようと思います。

でも気が変わりました。
体力、根気に無理があると判断。

「諦めます」

しかしながら、この勉強はしたい。
どうしよう。

そこで要約した解説書や、信頼できる「まとめ本」を探すことにしました。
カンニングのような心境です。
ショッピングセンターの本屋さんにて簡単に見つかりました。
他にも週刊経済誌や月刊雑誌に大きな特集の数々。

なんと沢山あるある。
我流の「楽して学べ」を貫けそうです。

理解したところによると、概略は次のようになります。

資本主義の特徴として、格差社会は必然的に起きるもの。
しかし、それはやり方を変えれば解決できるものでもある。
そしてやり方を変えなければ、庶民階級は危うくなるだろう。


まず「資本収益率」と「経済成長率」の関係から説明してあります。

r>g

rとは資本収益率、gとは経済成長率。


資本収益率は毎年平均4%ほど増加するのに対し、
経済成長率の増加はは1.5%程度だといいます。

あまり聞き慣れない言葉ですが、簡単にまとめると、

(投資など)資産によって得られる富のほうが、
(給料など)労働によって得られる富よりも早く増加する。

 したがって格差は拡大しやすい傾向にある。


ということでしょう。

また富める人たちの蓄積された資産は子に相続されるが、
労働者階級においては子にはほとんど残されない。
その結果、格差は学歴や財産などの形で世襲化し、ますます大きくなる。

歴史を振り返れば、2度の世界大戦や世界恐慌の際、
戦費調達等のためにで富裕層への納税が強化された時期があり、
格差はかなり縮小しました。
しかし、今また拡大に向かっている。
(それもかなりのスピードで・・・)

では、この不均衡拡大に歯止めを掛けることはできるのか。
ピケティ氏は、できると言います。
累進的な財産税を導入し、累進所得税と組み合わせればよい。
その際、富裕層が資産をタックス・ヘイヴンのような場所に
移動できないようにするため、国際協定を結ぶ必要がある・・・と。

だんだん難しくなってきました。
あと少しだけ・・・。

今、大きい戦争はなくなりましたが、小さな紛争は世界中にあります。
宗教や領土問題、民族間に残っている憎悪の継承など。
このような問題も優れたリーダーの指導や知性により
ある程度は抑制することができますが、
富の偏りにより劣勢になった国民の怒りは、
あるポイントを超えると抑えるのが難しい、と。
ピケティ氏の言う富の不均衡拡大に歯止めを掛けることは、
世界の紛争をなくすためにも重要なポイントになることでしょう。

・・・このようなこと、と理解しました。

いま、世界中で読まれています。
この事実は何を意味するのか。
資本主義もやがて格差拡大による崩壊が本当に来るのではないかと、
真剣に考える人達が増えているのでしょうね。

さて、今日も元気に仕事に入ります。

 ここからの仕事は、カンニングは許されない額装の㈱アート・コアマエダ(店主)