異業種格闘技戦

先週はうれしい訪問客が複数ありました。
来客に恵まれた一週間に感謝です。
中でも、額縁業界最大企業の役員の方と談笑できたのは印象的でした。
関西系企業の方ですから、会話のリズムに強弱があり、話に引き込まれます。
好人物でもあり、勢いに圧倒されっぱなしでした。
弊社からは、池端専務も同席。

まずは、創業当時の苦労話から始まり世間話で盛り上がり、危うく本題を失念するところでした。

私たちのの業界に今、大変なことが起きているとおっしゃっておりました。
「異業種からの参戦」です。

中国から大量生産の額を安い価格で仕入れ、国内で安く販売する企業があるとのこと。
「もう既に多くの会社がやっていますねえ。」

しかも、ちょっとやそっとの程度の規模ではないそうです。
コストダウンの為、根こそぎ大量に額縁を輸入しているそうで・・・。
「これでどうだ!」とばかりに、真空パック商品等による価格破壊戦略。
家具の大手企業、文具の宅配企業、大型量販店等によるものです。
とにかく前代未聞ののスケールだとか。

業界の最大手がたじろいでしまうほどですから、本当の「大波」なのでしょう。

「資本の論理が最優先となれば、少数派職人技の手造り商品はどうなりますか?」
「誰の目も触れない狭い場所に徐々に追いやられてしまうことになります。」
「伝統技術の伝承もかなわぬ事態に陥るのではないか!」 

共通の敵を感じた者たちは連帯感を持つといいます。
「この異業種乱入戦には、しっかり対抗して頑張りましょう!」
少々興奮気味に声を上げました。

「もちろんです!で、どのように!?」
「・・・」
「・・・」
「・・・」

この業界に何が起きているのかは理解できました。
では国内の業界、及び自らの企業をどのように守るのか?
オンリーワンやオリジナルだけで大波を乗り切れるのか?

考えるべきことは沢山あります。

グローバル化防衛本部 異業種乱入対策室 
額縁の(株)アート・コア マエダ