空の青さ

過日の手術の時のことです。

直前まで看護師さんと手術室の色のことで議論をしていました。
途中、突然しゃべれなくなって真っ暗になりました。
意識がなくなったのです。
「全身麻酔」
予想はしていたけど恐怖を感じる余裕も無かった。
経験された方もあるかと思いますが、全くの無状態になります。
痛いも苦しいも全く感じない。
完璧な「無」。

『終わりましたよっ!』
大きい声が聞こえて意識が、戻りました。
最初に思ったことは、
『無事だった~』
『良かった~』
『もう一度生きていける』

もちろん本当に死んだ訳ではありませんでしたが
手術中は無意識で無感覚の世界。
まさに「死」ってこんな感じかな~
って正直そう思いましたね。
貴重な疑似体験です。
そして戻ってこれたことに素直に感謝しました。

「生きてること」 あたり前のようだけど、本当に素晴らしい。

手術直後、病院の窓から「青い空」が見えた時、感動しました。

家族や多くの人に支えられて今の自分がある。
その感謝をなるべく永く忘れないように努力したいと思います。

「死ねばわかる生きることの素晴らしさかな」

あの「空の青さ」の感動を一生忘れまい。

   埼玉の額縁職人  ㈱アート・コアマエダ