自然体パネル

こんにちは。

朝夕はコートをシッカリ着込んでいる人達を見かけます。
でも日中は反対にポカポカ陽気。
服装の準備に迷ってしまいますね。

お元気でしょうか。

早速、額装の話です。
最近の傾向ですが、
パネルを多用した額装が増えているように思います。
特に海外の美術館では極めて顕著のようです。

パネル額装

さて、9月末、某デザイナー事務所からのご依頼。
都内の名門ホテルに取り付けられるインテリア額装の案件です。
数十枚ありました。
和紙に描かれた横絵作品です。

今回のポイントは信頼のできるパネルを用意することです。

作品がデリケートな紙に描かれている為まず裏打ちをします。

作品の裏打ち

次にそれをパネルに張り込みます。
そしてそれを額装する、という手順になります。

重量がありますので裏上下に2本ドッコの取り付けを提案しました。

ここでの主人公はパネルです。
腰の弱い不安定なものですと、
作品の水張りが乾く時に作品の引っ張りに負けて、
微妙にねじれたり曲がったりします。
あるいは水張りが乾ききった時に
パネルが元に戻ろうとする復原力で作品を破ってしまう。
どちらもたまにある事例です。

なので強靭な自然体のパネルが不可欠になります。

弊社のパネルは外側の桟(さん)に溝を削り
内側の桟を食い込ませてあります。
念のため金具も打ち込んであります。

自然体のパネル

工程は増えますが必須です。
外側の桟のコーナーも必ず45度カットにします。
最後に、全体を常圧プレス機で一定時間均等に圧着します。
これによって少々のことには動じない自然体パネルが完成します。

パネル完成

10月上旬に正式受注をいただき、
11月7日にパネル額装完成品をホテルへお届けさせていただきました。

このところ風邪が流行っているようです。
来週はインフルエンザの予防接種に行くつもりです。
皆様もどうぞお体ご自愛ください。

   額装の㈱アート・コアマエダ(店主)