額装の新時代 (玄黒)

石神井公園も葉桜。4月の風に小刻みに揺れています。華やかさはありませんが、若葉にはすがすがしい魅力があります。簡単に散りそうにない芯の強さと清潔感。これもいいですね。

こんにちは。

新しいことを考えるのにはエネルギーがいります。まず頭の中から追い出さないといけないことは、「こだわり」「マニュアル」「古いルール」。必要なのは「恐れずにチャレンジする勇気」ですね。基本さえ押さえておけば、あとは、大丈夫と決め込んでいます。

新しいアイデア場合「コストのこと」は当面麻痺させておきます。

「額縁はできるだけシンプルに」のご依頼が、増えています。どんどん細くしてプレーンになっていく傾向があります。「キャンバスや、パネルだけで飾られる時代が来る」と予測する人もいます。すると額装の仕事は、益々衰退してしまう。そんな説の抵抗勢力となれるように自らを叱咤激励。素晴らしい額縁を世に出し、お客様に存在感を提示いたしたいと日夜テンパっています。

玄黒塗装額縁

「グラマラス」を主宰しておられる気鋭のデザイナー森田恭通先生(昨年のパリ個展出品作品)。1.5メートル四方の大作品もありました。四角いパラボラ型で、直線の外広がりのデザインで額装させていただきました。先生の設計に忠実に造らせていただいたものです。

木部の削りと角度には、注意を払ってあります。玄黒塗装は、額縁には難しい色とされていますが、この作品にはモノトーン特有の「エネルギー」がありますので、適合色となりました。

額装の模索は、来週も続けさせていただきます。

    春の紫外線に眼を細める 額装の㈱アート・コアマエダ(店主)