4人の智慧くらべ

箱型額縁

まず内側についてのお客様の要望。

粗めの布貼り(ラフな感じ)

何種類かの既製布地は常に用意してありますが、
もっとラフなものを希望しておられるようです。
ということは布作りから始めなければならないですね。

なるほど・・・。

さっそく粗い生地を素材のままで数種類入手しました。
それに白色塗装し、仕上げはハケで着色。

生地を塗装
その中の3種類を選別し
画廊の担当者に決めていただきました。

作品の周りは、4ミリの木地で正確に囲まなければなりません。
キャンバスの外回りは、異形で変寸(正確な長方形ではありません)。
微調整を繰り返しながら、密着させていく。
これは、非常にデリケートな作業。

外の箱型は幅1.5センチ。
頂点のみ本金でメノウ磨き。
なかなか大変な作業です。

本金メノウ磨き
最近の傾向ですが、箱型の額装が増えていますね。
留めが切れやすいので 木目に細心の注意を払います。

お客様のご要望も多様化しています。
その時々で不安になりますが
ご要望には必死でお答えできるように努力しています。

木工の功刀(くぬぎ)さん (木工歴18年)
箔貼り職の徳(とく)さん (幣社歴18年)
営業の山元さん (営業暦13年)
箔貼り職の永原さん (顧問職)

今回の4人のコンビネーションは、いつもながら絶妙でした。
銀座老舗画廊からの特注額装は、これにて完璧に終了。

箱型額縁完成
お疲れ様でした。

      文殊の智慧  額縁の ㈱アート・コアマエダ