混浴

『アートで混浴』

インパクトのある題名。
去る日曜日のNHK番組。
内容は、「あっはっは」の裏切り。
すこぶる真面目な番組でした。
地方の温泉街。
国内外の若手アーティストが、奔放に独創作品を飾る。
いわゆるアートによる温泉郷興し。
その成功番組でした。
さすがですね。楽しい作品が一杯ありました。
国有テレビの全国ネット。
費用を使わず宣伝。
費用対効果100%。
企画者のアイデアも凄い。

所は変わります。
こちらも凄いです。
新潟県十日町、津南町(越後妻有地域)
ここでもアートで村興し。
「大地の芸術祭」が開催されます。
7月26日(日)から9月13日(日)まで。

大地の芸術祭
広大な面積
過疎高齢化に悩むこの村にも この時だけは、多くの人が集まります。
アート350点 
集落の田んぼ 空き家 廃校 いたるところに展開。
自然の中で五感を開放 アートを存分に楽しむことができます。
棚田(たなだ)の風景も素晴らしいです。
10年前から始まって3年に一度のお祭り。
私達も楽しみにしています。
スケールが大きいので是非お勧めです。

「何かの間違いで
神様が私に少々のお金と自由を与えてくれたなら
きっと初日から最終日まで毎日通い続けることでしょう。」
   
  越後妻有アートトリエンナーレ2009
    興味のある方は、HPをご覧ください。

    朝から妙に血が騒ぐ   額縁の㈱アート・コアマエダ

 

 

小品 パステル画

      創作額縁の日誌

      パステル画 小品(お父様の遺品) 4点
      作品の紙が曲がっている。
      作品に余白が無くギリギリです。

    お客様のご希望は、「シンプルで豪華。」
             「飾る場所、玄関 白壁 和風」
             「お任せの創作額縁を希望」

    小品ですから額縁とマットの見付幅には、特に注意。

    ご提案内容を社内で再協議。  
                   [ シンプルで豪華]をどう理解するか。
               「うーん」
          10センチの短い棹サンプル造りからはじめます。
          まずは銀から
          銀とのマッチングは、作品が冷たく感じますね。
          金と比較してみます。
          金は、光沢が邪魔かな。
          でも金の方が 豪華で作品にあいますね。
        再協議
           福士さん(箔技術者)の 意見が尊重されました。
           金にして軽くかるく いぶすことに。
           なるほど光沢が消えても これなら大丈夫だ。
           作品ともなじみます。
         よしっ
           でもこのままでは細すぎるな。
           外側にカマボコ形状の細い木地を組み合わせてみよう。
           いや これじゃあ駄目だ 太すぎるよ。
           カマボコの幅を半分にしろよ。
             
           うーん これでいいかな。
           やっと 池端専務の作業伝票の許可が出ました。

           マットは、 特厚マット(8ミリ) 布張り フランス仕上げ。
       

パステル画額装



        後で聞きましたが、またまた超過分なお褒めをいただきました。
        ブログ掲載の許可もいただけました。

        ありがとうございました。

            明日もイブシ金   額縁の㈱アート・コアマエダ
             
             

チーク材の着色

古い銅版画は、薄黄色に変色。
作品に大小多数のシミが発生。
ガラスは、内側にカビが付着。
チークのフレームにも傷みあり。

5月、雨にもかかわらず世田谷からご夫婦で来社。
ありがとうございました
古い銅版画など十数点をご持参いただきました。
作品は、マニアックな傾向 でした。

そして ご希望は、明快。
作品の修復はしない。
作品の変色を目立たぬようにする。
シンプルでセンスよく仕上げる。
これ以上作品に傷みが出ないように処方してほしい。
できるだけ価格を安くしてほしい。
条件が多数 出ました。(笑)

額縁を決めてからマットを決める場合が多いのですが、
今回は、マットを先行することになりました。
ベージュの布を貼ったフランスマット。
作品を合せてみました。作品の白さが生き返りました。
マットは、即 OKを獲得。
ここまでは、順調な流れです。

額縁は、今と同じ材質のチークを選定。
合せてみました。
お客様からは、OKが出ません。
サンプルで用意しているチークは、やけて色が濃くなっています。
木目も黒くなって作品と反発してしまうようです。
確かに強すぎますかね。
他の材質に変えて合せてみました。
やっぱりチークが、一番ご希望のようです。

結局 2~3日の研究時間をいただくことになりました。

さて、研究タイム 
スタイルは、チークA型に決めました。
問題は、木地の着色です。
トノコにアンバー粉等を混ぜて水に溶きます。
この調合具合が、味噌です。

これをチーク額縁全体に塗込んでいきます。
乾けば、丁寧に落とします。
その上にシーラーを薄めて塗ります。
乾燥後 軽くボンスターをかけてワックスで磨きます。
とりあえず 数種類の色サンプルを創りました。

職人それぞれの意見の違いもあり
最終的には9種類。
その中のひとつを選抜。

これで木目の黒色が弱くなりました。
目標の淡い色合いが全体に出ています。
これで仮額装し、お客様に見ていただくことに。
多少自信あり。
再度のご来社(恐縮です)。

そして奥様にもOKをいただきました。
と申しますより今回は、とても喜んでいただけました。
この時は、私達も、最高にうれしいですね。(本当に)
シミが目立たなくなったことと紙の白さが蘇生したようです。
うまくいきました。(自画自賛)

作品の変色が進まぬように中性マットとUVカットアクリルでサンドイッチ。
残りの額装も一週間で、完納させていただきました。

チーク材 額縁
額装途中で、予想外のハプニングに苦戦することがあります。
又、思わぬ寄り道で新ノウハウを発見することもあります。
担当責任者 門間(もんま)さん 最後までご苦労様でした。

朝からワクワクできるこの仕事。
イヤーッ 辞められませんね。

また明日も頑張ります。

      額縁コーディネーター  ㈱アート・コアマエダ