4人の智慧くらべ

箱型額縁

まず内側についてのお客様の要望。

粗めの布貼り(ラフな感じ)

何種類かの既製布地は常に用意してありますが、
もっとラフなものを希望しておられるようです。
ということは布作りから始めなければならないですね。

なるほど・・・。

さっそく粗い生地を素材のままで数種類入手しました。
それに白色塗装し、仕上げはハケで着色。

生地を塗装
その中の3種類を選別し
画廊の担当者に決めていただきました。

作品の周りは、4ミリの木地で正確に囲まなければなりません。
キャンバスの外回りは、異形で変寸(正確な長方形ではありません)。
微調整を繰り返しながら、密着させていく。
これは、非常にデリケートな作業。

外の箱型は幅1.5センチ。
頂点のみ本金でメノウ磨き。
なかなか大変な作業です。

本金メノウ磨き
最近の傾向ですが、箱型の額装が増えていますね。
留めが切れやすいので 木目に細心の注意を払います。

お客様のご要望も多様化しています。
その時々で不安になりますが
ご要望には必死でお答えできるように努力しています。

木工の功刀(くぬぎ)さん (木工歴18年)
箔貼り職の徳(とく)さん (幣社歴18年)
営業の山元さん (営業暦13年)
箔貼り職の永原さん (顧問職)

今回の4人のコンビネーションは、いつもながら絶妙でした。
銀座老舗画廊からの特注額装は、これにて完璧に終了。

箱型額縁完成
お疲れ様でした。

      文殊の智慧  額縁の ㈱アート・コアマエダ

 

明神下 神田川

アールビバングループの社長室よりご案内をいただいた。
N社長と長縄真児先生ファミリーとの再会。

長縄先生は、スペイン在住の天才画家。
奥様は、スペイン人、有名なフラメンコダンサーである。
二人のお嬢様は、なかなかの美人姉妹。
N社長と長縄ファミリーは、家族も同然。

この先生の興味は多方面にわたる。

大人のダンディズム。
太極拳と生活のリズム。
「不整脈」と「娘たちの成長」と増える心配事。
言語の源としてのラテン語。
外国人から見た日本人感性の特殊能力。
スペイン人の芸術観。

分裂症的な話題の振りだが
それぞれの項目には、ハイレベルの結論を出されていた。

真面目に凄いと思っている。

長縄先生の講釈に 感心すればするほど時間は進む。

贅沢な宴もやがてお開きとなった。
N社長に感謝。 

長縄先生とそのご家族のご健勝を祈りつつ別れた。
振り返ると「うなぎ神田川」の看板が光っていた。
「またおいで」と言われているような気がしてならない。
またも勝手な思い込みか、、、。

「明神下 神田川」のうなぎの蒲焼。
秋葉原駅と御茶ノ水駅の中間くらいにある。
まさに伝統を感じる風情。うなぎ料理の本店である。

二階建てのしもた屋風。
部屋の天井も高く風格を感じさせる。
創業は文化の何年だったか?  たしか、約200年の歴史と聞いた。

食事も雰囲気も満点。

自分のようなものが 日常来て楽しめるところではありませんが
しっかり働いて、また来てみたいと思ったのです。

      蒲焼の老舗と額縁屋  ㈱アート・コアマエダ

 

 

小品額装に苦戦

銅版画の小品

小品は本当に難しいです。
銀箔貼りのメノウ磨きで完成。

後で考えれば、最初のイメージ創りで失敗をしました。
お客様のご希望でもあり 全体に光沢を出す構想でした。
そのため、メノウ磨きと下地に注意を集中。
額縁としては、素晴らしいものが完成しました。

仮額装して軽くライトを当てました。
すると額縁だけが強く浮かび上がってしまうのです。
それも可とする意見も出ましたが、作品が活きてきません。
お客様とご相談のうえ光沢は、頂点だけに。
全体には、陰影と濃淡を付け加えました。
日程は、一日オーバー。

銅版画の小品
銀箔貼り・メノウ磨き

何とか ごらんのように落ち着きました。
作品を活かすことは、
難しいですね。

  今日の小品額装 陰影で乗り越えました  額縁屋㈱アート・コアマエダ