上塗り物語

こんにちは。

連日の猛暑ですが、お元気ですか。睡眠と水分補給は、大丈夫でしょうか。

今朝、想ったこと。

世には「恥の上塗り」とか「嘘の上塗り」と言う言葉があります。やっちゃいけない事と分かっているのにも関わらず、政治家も高級官僚もこれをやります。頭脳に自信の有る人達は、嘘を隠すために見事な嘘を重ねることになるのでしょうか。頭が良いだけに簡単にうまくやります。最初は上手くやってるようでも、答弁で辻褄が合わなくなった時は・・・もう手遅れです。厳しい詰問を受けた後、辞任辞職に追い込まれます。今までの人生を掛けたキャリアの積み重ねも、そこで終わることになります。歴史に学ぶ機会はあったと思うのですが・・・。これは優秀な人達に天が仕掛けている「罠」かと思って観ています。

さて、取組中のアートワークの仕事の話です。ホテルや病院に設置される作品を額装しています。

額縁木地組み立て
まず、木地を正確な寸法で組み立てます。表面はサンドペーパーで丁寧に磨きます。すべて指定色で統一。次に塗料を選別し下塗りを開始。乾燥具合の確認後もう一度塗ります。

下塗り・乾燥
仕上がりの色によっては、2度、3度と上塗りをします。「嘘の上塗り」ならぬ「塗装の上塗り」は、値打ちが上がるというものです。「罠」などは、ありません。塗り重ねることで傷がつきにくくなり、色に深みも出ます。

額縁の製品管理
出来栄えは、気候の影響を受けることが稀にあります。特に雨季などは要注意です。この為、塗装室の温度と湿度は、常に一定に管理されています。

   上塗り名人 額装の㈱アート・コアマエダ(店主)