肖像画の額縁

ようやく12月らしい気温になってきました。

肖像画とは・・・。
簡単に言いますと「特定の人間の外観を表現した絵画」とありました。

よく似ていることが大切な要件になりますが、理想化が求められる場合もあります。
時には芸術的な造形や精神性を示すこともあるようです。
よく写真のような絵を賛嘆する人もいますが・・・どうなのでしょうか?
本来、肖像画と写真は使命を異にするものだともいわれています。

今回、素晴らしい肖像画を数点額装させていただきました。

その中の2点を紹介をさせていただきます。

肖像画を額装する場合、まずお客様のご希望の額縁と飾られる場所を詳細にお聞きします。
数種類のイメージをお示ししてから決定していただきます。

今回はデコレーションで本金箔を貼りました。
作品の背景が、暗いので、それに馴染む似合いの布地を選定します。

次に額縁本体の「いぶし」にかかります。
この「いぶし」の按排が、作品の精神性を引き出す薬になるのです。
じつに「微妙」であり「妙薬」なんですね。
うまくいけば、「絶妙」ということになります。



今回は、お陰様でうまくいきました。
12月下旬に他の額装品とともに順次美術館に収めさせていただきました。

年末は、12月29日が、仕事納めとなります。

今年も、拙いブログを読んでいただきありがとうございました。
そしてスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
どうぞ良いお年をお迎えください。

「今年も健康で職人として頑張れたことに心から感謝しています」
  
               合掌    額縁の ㈱アート・コアマエダ