英雄からの遺言

こんにちは。
テレビでクイズ番組を見ていました。
中国史についての問題の一つ。

諸葛孔明は三国志にもでてくる高名な軍師ですね。
その末裔が集団で住んでいる村があります。
300人ほどの小さな寒村です。
村の中心には孔明を祭ってあるお寺があります。
そこのお堂に遺言が記された板が大切に保管されているそうです。
誡子書という漢文。

はいっ。 そこで問題です。

この漢文を読んで孔明が子孫に伝えたかったことを簡潔に述べなさい。

夫君子之行 静以修身 倹以養徳
非澹泊無以明志 非寧静無以致遠
夫学須静也 才須学也
非学無以広才 非志無以成学
滔慢則不能励精 険躁則不能治性
年与時馳 意与日去 遂成枯落 多不接世
悲窮虜守 将復何及


ヒントは何度も出てくる文字「静」 

なんと正解者がありました。
あの高校生、すごい!

あの仁義無き戦乱の世に生まれ
数倍の敵に攻め込まれても追い払い
幾度かの絶体絶命のピンチにも巧妙な心理戦や撹乱戦術を展開し常勝。
必死の攻防の中で悟った孔明の遺言とは・・・。

優れた人は静かに身を修め徳を養う。
無欲でなければ志は立たず、
穏やかでなければ道は遠い。
学問は静から、才能は学から生まれる。
学ぶことで才能は開花する。
志がなければ学問の完成は無い。

「なあんだ」
意外な気分になられた方も多いかもしれません。

孔明の実像は軍師というよりも偉大な教育者。
あるいは大宗教家にも想えてきました。

部下を持つすべての人達は穏やかに身をただし
日頃よりこの修練怠るべからず…ですね。

今週は「徳」を養う職人をめざして・・・頑張ります。
  
  額縁職人の㈱アート・コアマエダ