元気になる美術館

暖かい日差しの昼休み。
行ってきました。
府中市立美術館。 
「府中の森公園」の広い緑の中の一角にあります。
展示作家は3人でした。
この日の入場者は女性が圧倒的に多かったですね。
皆さん熱心に魅入っておられました。

木下晋(きのしたすすむ)
  鉛筆による大きな肖像画。
  人々の生きざまを表現。
  なかなかの迫力で、観る人に迫ってきます。

青山裕子(あおやまゆうこ)
  アルミメッシュという素材を縫い合わせた作品。
  人物や動物の表情です。
  ジッと見ていると、対話ができそうで楽しいですね。
  色が無いのに色がついているように見えてくるのです。
 
大巻伸嗣(おおまき しんじ)
  展示空間全体を作品として提示する手法(インスタレーション)。
  観客を別世界に取り込み様々な感覚を呼び覚まそうと試みたもの。
  今回のテーマは「生と死」。
  作者が興味深いことを言っています。
  今回の作品では「空間全体から宇宙を観てもらいたい」と。
  宇宙を仮想したような、その空間に入ってみました。
  不思議な大きい箱の中。

私は、いつも広い工場のなかにいます。
その為かこのような空間に入っても 
脳がなかなか反応を起こさないのです。
そんな鈍感な私も、すっぽりと身体がその場に落ち着くと
時間の経過とともに徐々に感じることがありました。

宇宙は確かに活きてる。
自分もその宇宙の一部なんだ。
そしてそれを感じる自分があるからこそ宇宙も存在するんだ・・・。

そんな理屈を・・・色々とですね。

私もやがて生命が燃え尽きた時
こんな広大無辺の宇宙空間へ
肉体以外はすべて溶け込んでいくことになるのでしょうか。

「活きてる今こそ素晴らしい・・・」

自分の手や足を確認しながらながらそんなことを考えていました。

会期は、今年の3月6日までです。
このインスタレーション体感はぜひお勧めですよ。
1月の美術館を楽しませていただきました。

               額縁屋の㈱アート・コアマエダ