「一気呵成」の

一気呵成の箔貼り作業
冬季オリンピックでのメダルラッシュ、おめでとうございます。競技の活躍、裏話、多くの感動を見せていただきました。選手たちの帰国時の笑顔もよかったです。メンタルの部分も鍛えられていて、特に各選手のコメントが素晴らしかったですね。今どきのアスリート(若者)は、なかなか凄いと思いました。

さて、ここからは額装の話です。今回は箔を貼る作業のご紹介です。

まず、下地塗装の表面に粘着ニスを塗ります。厚いところや薄いところが無いように均等に何度も伸ばします。念入りに。

その後、箔貼り作業が始まりますが、ここからは途中で手を休めることができません。箔下の粘着力は、時間経過で徐々に低下します。粘着のピーク時間は限られているのです。いざ貼り始めたら、終えるまではまさに「一気呵成」です。

箔貼り作業の際、大きい呼吸も厳禁です。うすい箔ですから微妙に影響します。

箔貼りイメージ
そして、この不思議な仕草が気になります。貼る作業の前に銀箔を左手に持ってジッと間合いを図っているかのようです。

「何かのまじない?」

実は、作業手順の「イメージ」をしているのです。これも大切なルーティン。

あとは、いつものように一気呵成。

加藤君、お見事!  

  額装の㈱アート・コアマエダ(店主)