百年前の額縁

こんにちは。

今年も残すところもう数えるほどになりました。
振り返れば一年なんて早いものですね。
いやはや・・・。

お元気ですか。

今、古い額縁の修理を行っています。
幅の広い額縁です。
ご依頼主がおっしゃるには、百年前のものだそうです。
銀行に掛けられる予定です。

まず、作品を取り外しました。
かなり煤けています。
額縁をどのように修復するか。
まずは、お客様と方針を決めなければなりません。
作品が黒ずんでいるので違和感のないように。
そして古い雰囲気を失わないようにしたいとのことでした。

額縁の腐食しているところは、土台から造り直しました。
ススのこびりついている箇所は、きれいに取り除きました。

金箔 錆び止め処理

現在その上に金箔を貼り直し、錆び止め処理を行っているところです。

同時進行にて木工部では、外枠を造っています。

外枠

この金色の本体の外側に、もうひと枠取り付けます。
この外枠は、こげ茶色に塗装をする予定です。
豪華な額縁になります。
・・・が、心配なのは重量です。

ご依頼主にお伝えしたら銀行の壁面には
しっかりしたアンカーがすでに用意されているそうです。
「心配ご無用」とのこと。

一同「ほっ!」

作業にはまだ10日ほどがかかりますが、年内には完成させます。
後は、次回に報告させていただきます。

日本列島上空には、大型の寒気団が居座っています。
雪による事故も増えてるそうです。

寒さも厳しき折、皆様もどうぞお体ご自愛ください。

   百年額縁修復作業委員会 額装の㈱アート・コアマエダ(店主)