長寿社会へと・・・。

長寿社会

こんにちは。
燃えるような暑さです。
お元気ですか?
一歩外へでますと今どきの「蝉しぐれ」
鳴き狂っていますね。
まさに雨のようです。
まあ、蝉の一生は、短いですから・・・。

先週のことですが「蝉」ではなくて「人類の寿命」について調べてみました。

人類の寿命の状況を一変させたのは、18世紀の産業革命のようです。
このとき、物の生産効率が飛躍的に拡大しました。
英国に始まった産業革命の波は西欧から米国に伝播し、
しばらくして鎖国を解いた日本へと拡がったようです。

産業革命を行った国が、富を集中的に得て先進国となり、
他は後進国として取り残されました。
その後、この少数の先進国が世界を動かしてきたことになります。
経済的な豊かさと人の寿命との関係は、極めて興味深いものがあります。

有史以来の人類の平均寿命は20歳余であったといいます。
その後、先進国の寿命だけは50歳になりました。
後進国を含めると世界平均は31歳。

日本では高度経済成長期に、
一気に世界一の平均寿命を達成することになりました。
世界の平均寿命も今や70歳が視界に入ってきたようです。
現在の先進国の人々は衣食住はもちろんのこと
移動や情報にも事欠きませんし、長寿も楽しめる。
こんな贅沢な時代は今までなかったのですね。
今まではほんの一握りの特権階級のものであった。
それが全地球に拡散しつつあります。
量的にも質的にも豊かさを手にした人類は
これからどうなっていくのでしょうか。

余談ですが、我々額装の仕事も上記と同様に
より質の高いものをお求めになるお客様が増える傾向にあります。
職人も今の技術に安住することなく
研鑽を深める必要があると気を引き締めています。

もう一つ、つぶやかせてください。
いつかのブログに記させていただきましたように
時折非常に年代物の額縁を造りかえるご依頼がございます。
そのような時「凄いっ!!」と職人達が歓声をあげることがあるのです。

見事な匠の技。

額縁の寿命は尽きても当時の職人の心意気は「しっかり」と伝わってきます。

 人類の寿命を調査する額縁屋  額装の㈱アート・コアマエダ