2割の謎

蟻(アリ)について研究しているグループがありました。
北海道大学と新潟大学。
それぞれのチームが、偶然,学会で同じ結論を発表したことがあります。
テレビで放映もされましたので、ご存知の方が多いかも知れません。

こんな実験でした。
ハタラキ蟻は、休むことなくせっせと作業をします。
実によく働きます。
いくつかの集団をじっくりと観察しました。
するとその中に働かないアリがいるのです。
どの集団にも2割ほどが、確認されました。
これが、能率を下げる存在と思われます。

そこで、この2割のアリを意図的に排除しました。
よく働くアリだけに精鋭化したのです。
するとどうでしょう。
能率は、どのように上がったでしょうか。

実は、能率が下がりだしたと言うのです。
この働かないアリは、何時も何をやっているか。
観察によると、自分の身体をなめたり隣のアリをなめたりしているだけなんです。  

なんだこりゃー。

なのにいなくなると、能率が下がるって、、、。
どう考えたらよいのでしょうか。

蜂の集団にも同じ現象が認められたそうです。
それも何で2割なんだろう?

そのまま人間集団には落とし込めないでしょうけど。
なんとなくですが、示唆するところもありそうです。

  • ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。
  • 商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。
  • 売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
  • 仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
  • 故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
  • 所得税の8割は、課税対象者の2割が担っている。
  • プログラムの処理にかかる時間の80%はコード全体の20%の部分が占める。
  • 全体の20%が優れた設計ならば実用上80%の状況で優れた能力を発揮する。
パレートの法則


今週は、雪が降りました。
朝夕は、寒いです。
私には、生姜湯は、効果がありました。
どうぞ温かくしてお過ごしください。

  アリさんの様に働く職人集団  額の(株)アート・コアマエダ